「ストリート甲子園」2回戦「多摩」VS「渋谷B」

チアリーディング、というスポーツがあります。よくチアガールと混同されますが、チアリーディングの方は「スタンツ」と呼ばれる組み体操のようなアクロバティックな技を用い、新体操やフィギュアスケートのように美しさや技術力の得点を競う、というスポーツです。
このチアリーディングの最大の特徴は、他のスポーツであれば「敵」であるはずの他チームを応援する、ということです。演技をしているチームと、ウォーミングアップやクールダウンをしているチーム以外は会場の客席で控えている訳ですが、それがみんなで演技中のチームを応援するのです。他の競技を見慣れている人には信じられない光景で、私も最初は面食らいました。
本音をいえば、これを一日中やっているのはかなり疲れるのだと知り合いで選手をやっていた人に聞いたことがあるのですが、その精神は尊ぶべきものでしょう。

意識した訳ではないのでしょうが、このチアリーディングの精神に似たものを感じたのが、「ストリート甲子園」です。
「ストリート甲子園」についてはこの前も書きましたが、アーティストが3組で1つのチームを作り、投票制・トーナメント方式で対戦していく、という音楽イベントです。

8日、この第二回戦、「オーバービークル」「solpha(ソルファ)」「Haertz」の「多摩」チームと、藤原亮太さん、カネコ ジャバパールさん、YUTOさんの「渋谷B」チームが対戦しました。
「多摩」は実力のある男性バンドばかりを揃えた強力チームで、この日も圧倒的なパワーを見せてくれました。「オーバービークル」は「ASHITA LABEL」の試みが一段落つき、一山越えてより大きくなった感がありました。「solpha」もワンマンライブが決まっているとのことで、以前より力強くなっていました。これまで「solpha」は曲数の限られたイベントなどでしか見たことがなかったのですが、今回はセットリストにそういうところではやれないバラードが2曲入っていて、どちらも非常に良い感じでした。

一方の「渋谷B」は男性ソロアーティストを集めた個性派チーム。最初のYUTOさんの演奏後、偶然隣にいた「オバビ」リーダーのカドさんに、「あれがトップバッターだとすると油断できませんね」と本音をポロッと出してしまうほどでした。藤原亮太さんには、実は渋谷駅前で路上ライブをしている時に声をかけたことがあります。バンドでも十分いけるのではないかというパワフルな歌声と(実際バンド出身なのだそうです)、繊細でありながら大胆なメロディーラインに惹かれました。

勝負は結局、「多摩」チームの勝利に終わりましたが、両チームとも健闘しました。そして何より、両チームのイベントに臨む気持ちに感服しました。
「競争という言葉があるけれど、競っても争ってはいけない」とMCで言った人もいましたし、「勝負はつくけれどライブ中は6チーム全員でお客さんに楽しんでもらえるよう力を合わせる」と言った人もいました。どのアーティストも、「チームは分かれているけれど、それ以前にみんな音楽をやっている仲間だ」という気持ちが前面に現れていました。

アーティストがチームを組んで対戦するイベントというと、どうしても勝負を意識してギスギスした雰囲気になってしまいがちです。でもアーティスト自身がこういった、チアリーディングにも似た精神を持っていれば、「スト甲」も「争って勝負を決めるイベント」ではなく「競いながら音楽をもり立てるイベント」として続いていくことになるでしょう。


「ストリート甲子園」、今後の注目カードです。(独断と偏見による。(^_^;))
7月14日(土)17:30~
「川越B」VS「浦和」
「川越B」は前回惜しくも優勝を逃した「パドリスタ」。今回はエリアを変えてリベンジに挑みます。一方「浦和」は、「からっぱこ」「Footmark Makers」「HOPE」と魅力一杯の布陣。これは正直、どちらが勝つかわかりません。
(もっと本音を言うと、私自身どちらに投票するかわかりません。(^^;))

7月25日(水)17:30~
「多摩」VS「赤羽」
今回勝利した「多摩」チームが、「ASHITA LABEL」で「オバビ」の仲間でもある星野雄太さんを初め、ふくろうさん、西村俊祐さんという、これまた強力布陣の「赤羽」チームと対戦します。これも全く予断を許しません。

他にも好カード続々。場所はいずれも田町「Quarter Note」です。
http://quarter-note.com/

「ストリート甲子園」については今後もレポートします。

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