「インビクタス ~負けざる者たち~」

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ラグビーが、人種と人種の厚い壁を崩した。

「インビクタス ~負けざる者たち」は、南アフリカ共和国での実話をもとにした映画です。

南アフリカがかつてアパルトヘイト(人種隔離政策)という制度を持ち、少数派の白人が政治経済等における全ての権利を独占、多数派の黒人等有色人種はほぼ無権利状態におかれていたことはご存知の方も多いでしょう。このアパルトヘイトは、激しい弾圧にも屈しない黒人たちの強力な反対運動と、国際社会からの厳しい批難・制裁により1991年に撤廃されます。1994年には全ての人種が参加する選挙が行われ、黒人運動の指導者ネルソン・マンデラが大統領に選出されました。
しかし課題は山積していました。特に問題だったのは人種間の融和です。黒人大統領が誕生したとはいえ、官僚や警察、軍、そして企業などの中枢部はなおも白人が大部分を占め、様々なノウハウもほぼ独占していました。マンデラは、経済の低迷、治安の悪さなど深刻な問題を抱える国家を運営していくためには、これら白人と黒人との融和を図り、互いに協力していくことが不可欠だと考えていました。とはいえ積年にわたる暴力的な弾圧を受けてきた黒人たちの、白人に対する憎悪は抜きがたく、復讐を望む者も当然少なくはなく、事はそう簡単なものではありませんでした。

さて、ラグビー南アフリカ代表チームは「スプリングボックス」といい、モスグリーンの地に金色の襟がついたジャージがトレードマークとなっていました。この「スプリングボックス」、アパルトヘイト時代、白人にとっては「宝物」でした。ラグビーは白人のみのスポーツだったのです。まさにそうだからこそ、黒人にとっては憎悪の的に他なりませんでした。
一方南アフリカはアパルトヘイトのためにほぼ全ての国際交流から閉め出されており、「スプリングボックス」も例外ではありませんでした。このためチームは弱体化し、アパルトヘイト撤廃後ようやく行われた国際試合では惨敗、白人たちからは「恥さらし」といわれ、黒人たちはその敗北に喝采していました。

こうした状況にあった1995年、ラグビーのワールドカップが南アで行われることになります。「スプリングボックス」は、「開催国だから出場できる、それだけのチーム」と思われていました。しかし、「スプリングボックス」の優勝を強く願い、また信じていたのが、他ならぬネルソン・マンデラその人でした。マンデラは、チーム名の改称とユニフォームの変更を議決した黒人主体の国家スポーツ評議会を説得して、この議決を撤回させました。白人の「宝物」を取り上げることは復讐になってしまうと考えたからです。
一方マンデラは、「スプリングボックス」主将のフランソワ・ピナールを官邸に招きます。他の白人同様、黒人大統領に対する不信感の強かったピナールでしたが、実際に話してみて、マンデラの誠実な人柄、深い見識、そして真摯に国を思う気持ちにうたれました。そして、敢えてマンデラが口にしなかった「ワールドカップ優勝」のため、弱体化したチームの立て直しに取り組みます。
猛練習をする「スプリングボックス」に、マンデラは黒人地区で子供たちにラグビーを教えるように要請しました。「練習の妨げになる」「黒人地区なんかに行きたくない」と嫌がるチームメイトを、ピナールは「我々は今や単なるラグビーチームではない」と説得します。
そして実際に行われたコーチング。チーム唯一の有色人選手チェスター・ウィリアムズの人気もあって、選手たちが想像していたのと全く違う、楽しいものとなりました。子供たちは「スプリングボックス」のおかげでラグビーの魅力を覚え、「スプリングボックス」の方は、目を輝かせ無心にボールを追う子供たちの姿に胸うたれたのです。実際に直接触れあうことにより、黒人と白人とはもはや憎しみあう理由がないことを、どちらも実感したのでした。黒人の間にも、「スプリングボックス」を応援しようという機運が高まってきました。

迎えたワールドカップ本番。「スプリングボックス」は予想に反して快進撃、ついに決勝に進みます。マンデラも大統領として多忙を極めていたにもかかわらず、チームを応援します。
決勝の相手は、今も昔も世界最強、この大会でも無敵の強さを誇るニュージーランド代表「オールブラックス」。黒人白人問わず、4300万人の国民あげて「スプリングボックス」を応援、マンデラもピナールの背番号「6」をつけたグリーンと金のジャージを着てスタジアムに現れます。
そのサポートを受け、人種の協調を歌った新しい国歌を歌って最強の相手に挑んだ「スプリングボックス」は……。


あとは、見てのお楽しみです。


スポーツを愛する人、困難な状況にある人に、ぜひ見てもらいたい映画です。


「インビクタス」の映画HPはコチラ。
http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/
上映館などは右下の方にある「MENU」からご覧下さい。



インビクタス?負けざる者たち
日本放送出版協会
ジョン カーリン

ユーザレビュー:
映画がさらによくわか ...
期待以上のおもしろさ ...
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「インビクタス/負けざる者たち」オリジナル・サウンドトラック
SMJ
2010-02-03
サントラ

ユーザレビュー:
才能あるなぁクリント ...
綺麗な音楽南アフリカ ...
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