命育むサンゴの海

国際サンゴ礁年巡回写真展「サンゴ礁と共に ~人の暮らし、生き物の暮らし~」、見に行ってきました。地球温暖化や汚染などによって危機に瀕しているサンゴ礁の保護のため、サンゴ礁について多くの人に知ってもらうことを目的としたイベントです。主として、『海人(うみんちゅ)写真家』の古谷千佳子さんによる、沖縄のサンゴ礁とそこで漁をする海人たちの写真で構成されていました。

サンゴ礁、というと、私たち都会人は、「きれいだなぁ」とか、「癒されるなぁ」とか、そのくらいの認識しかない人がほとんどだと思います。私自身もそうです。
しかし古谷さんの写真を見て気づかされたのは、そこには魚やタコをはじめとして多くの生き物が住み、その生き物を獲って、「海人(うみんちゅ)」といわれる人たちが生活している、ということです。海人は決して乱獲はしません。暮らすのに必要な分だけ、いわば海からの「おすそわけ」してもらうのです。生き物たちの命をもらって人間が暮らしていることを、漁を通じて知っています。人間が自然の一部として生きている暮らしがそこにあるのです。

しかしそんな暮らしも、いくつもの意味で重大な危機に直面しています。まず、地球環境の変化や汚染などにより、サンゴ礁自体が破壊されつつあること。また魚の数の減少も著しく、深く潜らないと魚が獲れなくなって、体にかかる負荷が増大していっていること。その一方、海人の高齢化が進んでいること。
20人ほどでグルクン(沖縄県の県魚)を追い込む漁をしているグループでは、なんと平均年齢が65歳にも達しているそうです。
自然と共に生きる暮らしは、自然が豊かといわれる沖縄でさえ、こんなに蝕まれ、危機的状況に追い込まれているのです。

サンゴ礁の写真は、とても綺麗でした。そこで暮らし海人の写真も、その生き様が画面からあふれ出てくるようで、惹きつけられました。
でもそれ以上に、その暮らしを取り巻く環境の厳しさを知って、正直、衝撃を受けました。

私は東京生まれの東京育ちで、自然と共に生きる暮らしは、そもそも知りません。そんな私のような人間でも、サンゴ礁や海人についてもっと関心を持ち、何かしなければいけない。そう思わせてくれた写真展でした。

この写真展は、9月5日(金)まで、天王洲アイルの天王洲セントラルタワー1F・アートホールにて行われています。時間は8:30~20:00です。

詳しくはコチラ。
http://www.scenes.co.jp/iyor2008/


画像


写真は会場の様子をホールの外から撮ったものです。

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